「一時疎開・一時保養」の大切さ

放射能に不安を感じているお父さん、お母さんへ

「一時疎開・一時保養」の大切さ

 放射性物質は、たとえ少量でも空気・水・食べ物からからだの中に取り込まれてしまうと(低線量内部被ばく)、中で放射線を放ち続け、細胞を強く傷つけます。

 成長期にある子どもは、細胞分裂が盛んなため、傷ついた細胞が増えていくことにより、すぐに症状が出なかったとしても後々深刻な健康被害が現れる、と言われています。

 しかし、一時的にでも汚染された場所を離れ、心身共にリフレッシュすれば「被ばくの蓄積」をリセットすることができるのです。

 

(前文)児童は、よい環境のなかで育てられる。

1.すべての児童は、心身ともに、健やかにうまれ、

  育てられ、その生活を保障される。

9.すべての児童は、よい遊び場と文化財を用意され、

  わるい環境からまもられる。

              (昭和26年5月5日制定「児童憲章」より)

 

 私たち大人には、児童憲章が掲げる「すべての子どもが安全な環境で、安心して育つ権利」を守る責任があります。子どもは「遊び」の中で成長・発達します。戸外で日の光を浴びながら、思いきり走り回り、土や草をさわり、泥んこになって遊ぶことは、子どもの権利です。からだを動かして遊び、声を出して笑う生活は、免疫力を高め、病気に負けない強いからだと心をつくります。

「子どもを外で遊ばせたい」「親子共々リフレッシュしたい」と願う放射能汚染地域で子育てしているお父さん、お母さん。「被曝の蓄積」をリセットする一時疎開・一時保養をぜひ検討してください。

 少しの勇気が、子どもたちの未来を守ります。